日本一小さな町を訪ねて＠山梨県 早川町＠2015.6.27(土)～28(日)

日本一小さな町・山梨県早川町・赤沢宿　そば処武蔵屋

この週末は天気予報が芳しくなかったので、
さっさと山の予定を変更して、
ずっと行ってみたかった日本一小さな町へ行って来ました。

山以外でも訪れてみたい場所がいくつもあるのだけど、
今回、ひょんなことから、そのいくつかの点と点を結ぶことが出来ました。

早川町と行っても知らない方が多いかなと思いますが、
奈良田なら山の方には馴染み深い場所なのではないかしら。

そう、奈良田とは農鳥岳への登山口であり、
白峰三山の下山口(登山口)であるところ。
ちなみに、間ノ岳も農鳥岳も早川町(南側は静岡県)の山です。

そんな小さな町の小さな旅の記録を書いておこうと思います(^^♪

この日、まず初めに向かったのは河口湖ICを下りてすぐのところにある大西肉店さん。

この方のレポを見てから馬刺しに心を奪われてまして。
こちらに寄って馬刺しを今夜の晩酌用に買うのが
今回の旅のまず初めのミッションでした。

二人なら150ｇ～200ｇくらいが目安とのことなので、
欲張って200g購入。ちょっと多かったので次回からは150gでいいかな。
馬刺しは国産の赤身が100g　820円。
今夜の晩酌が楽しみでございます。

この後は道の駅に寄りながら、新鮮な野菜を買いこんで、
本栖湖を横目に見ながら甲州いろは坂を通り、身延町へ抜けて、
早川町へ入って行きます。

早川町は南アルプスの山々に囲まれた富士川の支流の早川に沿った山間の里。
40もの集落が川の両側に点在します。

その中の一つ、赤沢宿が次の目的地です。

対向車が来ないことを祈りながら、
急坂を登っていくとそこには美しい小さな集落がありました。
時が止まっているようなそんな錯覚さえ起こすほど、
静けさに満ちた小さな集落。
国の重要伝統的建造物保存地区でもあります。

公民館の脇に車を止めてぶらり2つ目の目的地へ向かいます。

その昔は身延山(みのぶやま)・七面山(しちめんさん)への参拝客に
振る舞われていた巡礼蕎麦を再現したお店。
赤沢そば処　武蔵屋。

ここのお蕎麦のことを知ってから、いつか訪れたいと思っていました。
つるつるの二八蕎麦に野菜の煮物の小鉢、
天ぷらとお新香とキビの入ったご飯。
これ全部でまさかの1000円です。
儲けがあるのか心配になってしまいます(笑)

おばちゃんが3人で切り盛りしているのんびりしたお店でした。
お蕎麦も美味しかったし、天ぷらも美味しかった。
素朴な煮物などもとても美味しくて大満足。

さて、次の目的地ははやかわ創造空間COCOROTOで開催中の
鹿野貴司写真展を見ること！
フリーカメラマンの鹿野貴司さんは
ライフワークとして身延山や七面山を取られている方で、
来年の町制60周年に向けて、町の人々や風景を収めた写真集を撮影中。
これまでに撮影した約700名の町民の皆さんの顔写真が展示されていました。

町民の皆さんのさまざまな表情がどれも素敵で輝いていて、
どなたも知らない方なのだけど見ていて楽しい。
開催は28日までだったので間に合って良かったです。

創造空間cocorotoの隣に
一見カフェかなと思う素敵なGyallery Ogonとうお店がありました。
ちょっと見せていただくだけ・・・のつもりでしたが、
これまた素敵なガラス作家の女性がお店番をしていらして、
早川町についてお話をお聞きしたり。

ご主人様は木工作家さんで魅力的なものがいっぱい。
木のものに弱い私・・・自分用にお土産を買いました(^^♪
何を買ったかはまた後日アップしますね。

こちらでは木のカップ作りも体験できるので、
次回は作ってみたいな～と今から楽しみにしています。

さて、そろそろ今日最後の目的地へ向かいましょう。

この町の前から気になっていた一つの場所が、
こちらにある南アルプス邑野鳥公園でした。

ここのことを書いている方もあんまりいなくて、
どんなところなのかな～と思いながらやって来ました。

ここの野鳥公園に来る時は、
おばあちゃんのお店の前の野鳥公園駐車場に車を止めます。
宿泊者はここで管理棟に電話をすると車でお迎えにきてくれ、
荷物を運んでくださいます。
私達は歩いて早川にかかる吊り橋を渡りました。

働いているのは若くて感じのいいスタッフさんばかりです。
どこかで会ったことのある雰囲気だなと思ったら、
尾瀬沼VCで働いている方達と同じような
ナチュラルな匂いのする方達で、とても親しみを感じました。
皆さん、早川町に通っているうちにこちらに移住してきたみたい。

野鳥公園にはおしどり池という小さな池があり、
観察棟から池を覗くことが出来ます。
季節によってはヤマセミに会える場所のようです。

この日のテントサイトは貸し切り！
荷物も運んでもらわないといけなかったり、
焚き火禁止だったりと制約も多いので利用者は少ないのかな？
でも、野鳥好きな方達、静けさを求める方にはぴったりだと思います。

さて、私達が利用したコテージをご案内しましょうね。コテージは４棟あり、この日は３棟に宿泊者がいました。

建物は古いですが、清潔に保たれていました。
８畳の畳の部屋(べーぷマットが炊かれていました)に清潔なお布団、
炊事場には冷蔵庫、炊飯器、鍋ややかんにフライパン、
カトラリー、食器など一式、冷凍冷蔵庫も完備してあり、
至れり尽くせりという感じでした。

食器用の洗剤に清潔なスポンジもポイント高いですし、
お風呂があるので台所もお湯が出て嬉しい。
水洗トイレもキャビン内にあるので
暗い夜に外に行かなくていいのもポイント高い。
そうそうエアコンも完備されてたので、
到着した時は大汗かいていたのでお世話になりました。

私達は色々食器や鍋を持って行ったのだけど、
結局ほとんどこちらのものをお借りさせていただきました。
長期滞在者もいるのが頷けます。
一泊２名の場合、一人５２５０円。

コテージ宿泊者は近くのヘルシー美里の温泉を無料で利用することが出来るのですが、
ここのお湯の素晴らしいこと！
鉱泉の沸かし湯なのですが、温かい浴槽の隣に源泉の浴槽があり、
冷たい～～～のだけど、くせになります(笑)

今回、ここに来た目的の一つはホタル見ナイトというイベントに参加することでした。
わたし、生まれてから一匹しかホタルを見たことがありません、でした。

７時１５分に駐車場へ集まって他の宿泊施設にお泊りの参加者さん約２５名と合流し、
スタッフさんからホタルについてのお話がありました。

日本に生息するホタル２０種類のうちで
流れる水辺にいるのが源氏ボタルで、
池にいるのが平家ボタル。
飛び回っているのはオスで、メスは葉っぱに止まってオスを待っているのだそう。

日没後２０分くらいから繁殖相手を探して飛び回り、
約１時間で繁殖を終わるのだとか。
そういった生態を知ることが生物の観察には大事なことなのだと
改めて知りました。

観察中は撮影禁止なので、本当に見ただけなのですが、
２００匹くらいは飛んでいたのではないかな。
池の上を飛び回るホタルに感動した素晴らしい夜になりました。

今年はホタルも２週間くらいピークが早く来たらしくて、
もう今年は終盤だとのことですが、
ピークの時はどんな景色だったのでしょう。
また是非参加してみたいなと思いますし、いつか写真撮りたいな。
ホタル見ナイトの参加費は野鳥公園利用者は１０００円でした。
お勧めのイベントです。

翌日は早川を遡り、奈良田までドライブして、
女帝の湯　奈良田の里温泉に入りに行きました。

いつの日か、白峰三山を歩いてここのお湯にはいりたい。
加温もしていない源泉かけ流しのお湯はぬるぬるで
めちゃめちゃ気持ち良かった！
素晴らしい朝風呂になりました。この日は、早川町観光協会主催の月に一度の朝市、
はやかわトラねこ市が開かれていたので帰りにお邪魔しました。

地元の方達との交流も楽しくて、
山村留学してここが気に入りそのままこちらに移住した親子さんや、
町に２つある小学校の一つに通う子供達とお話したり(一つの小学校は生徒１２名)
移住してきた中学生(中学校は１つで生徒２５名)の女の子と
相棒は野鳥の話で盛り上がったり(笑)
どの子供達も素直で可愛かったなぁ💛

朝市で早川町で作られている美味しいベーコンと蒟蒻、
そして可愛い子供が売り子さんをしていたデザートを買って帰路に着きました。

さくっと書くつもりが長く長くなってしまいました。
でも、本当はまだまだ書きたいことがいっぱいあるくらい
素敵なことがぎっしり詰まった２日間でした。

木のコップを作りに行く約束もしたし、
野鳥公園のスタッフさんにもまた来るねって約束したし、
まだまだ温泉もあるし、大杉にも会わなかったから、
早川町、また近いうちにお邪魔したいなと思います。

山の帰りに温泉で一泊したい、まずはこちらが先かな(笑)


おまけ。
汚い写真ですみません。
相棒が初ヒル体験しました((+_+))

コテージで朝目が覚めたら、なにかふにゃふにゃした真っ赤な侵入者を発見！
幸いというかどうしてここでなのだけど息絶えておりました。

ヒルを見たのも初めてで、これってヒルなの？って感じでしたが、
相棒の足には出血した痕跡が！
痒くも痛くもないから気が付かなかったのですね。

この２,3年、鹿が増えてヒルが出るようになったのだとか。
こんなは初体験もした早川町でした。

今週末は山歩きしたいな～と言いながら、
相棒は今日から３日間の出張へ出かけて行きました。

そろそろ夏山に向けてしっかり歩いておきたいところです！
じめじめしたお天気が続きそうですが、元気に過ごしていきましょう。