山と野と

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2014年 08月 04日

星空と富士山と@大弛峠・金峰山&国師ヶ岳 2014.8.2(土)~3(日)

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星空撮影の復習@大弛峠 CANON 5D MarkⅢ EF/24-105 F4L

猛暑が続いた東京を離れて山の中で涼みたいと思い計画していたいくつかの山はどうもお天気が悪かったり、山小屋のイベントがあったりして前日まで行先が決まらずにいました。本当ならば夏山縦走に向けてテント泊装備を担いで歩きたかったのだけれど、暑さにやられた二人はどこか涼しいところならば良くなって(^-^; 

決まった行先は山梨県と長野県の県境にある大弛峠2365m(車で行ける日本で最高標高の峠)の大弛小屋のテント場。ここから金峰山(山梨県ではきんぷさん、長野県ではきんぽうさん)と国師ヶ岳に登ろうと計画しました。

晴れの予報を信じて疑いもしなかったのに、雨に降られ雷に追っかけられたりもしましたが、満点の星空と美しい富士山と、そして何よりも素敵な小屋との出会いに心が温かくなった2日間だったのでした。



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土曜日の朝、勝沼から下道をくねくね走って大弛峠に着いたのは8時過ぎ。駐車スペースはすでにいっぱいでしたが、なんとか長野県側の路肩に車を止めることが出来ました。

山梨県側のアプローチは我が家のナビには入っていない林道でしたが、これがまた整備された美しい林道でビックリ。長野県側からは舗装されていないダートな道なので要注意。

この峠にある大弛小屋のテント場(25張り)1人600円をお支払いしてテント設営。小屋番さんに午後からは天気が崩れるから早く出発したほうがいいよと言われ、お天気悪くなるの?と半信半疑でしたが、急いで準備をして9時に大弛峠から金峰山に向けて出発しました。
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奥秩父の山らしい美しい森の中に分け入る。大好きな森の香りに満ちた美しいトレイル。大弛峠からは大きく登り、朝日峠へと一旦下る。
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そして再び登る。なんとなく超楽ちんコースを想像していたのだけど、そうだ、ここは稜線歩きなのだ。息をはずませながら進んで行く。
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目指す金峰山のシンボル五丈岩があんなに先に見える。いやいや、甘く見ていたようだ(苦笑)

大きく下ってまた登り返し、鉄山の山頂を北側に巻いて金峰山を目指す。
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石楠花があちこちに咲いていてとても綺麗だった。

金峰山の稜線に乗るとお隣の山が今にも雲に飲み込まれようとしていた。
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小屋番さんが言ったとおりだ。もう少しで雨が降るかも知れない。
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大弛峠からちょうど2時間で山頂に到着。少し下ったところで簡単にお昼ご飯にする。もうすぐ降り出しそうな空。
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降り出す前にテント場に戻りたい。そう思って山頂でのんびりすることもせずに歩き足したのだが…。
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鉄山下で写真を撮ったのが最後、雨が降り出した。もう少し待ってて欲しかったのにィ。

朝日岳の下の鞍部で雨具を着たと同時、雨足が強くなり、近くで雷鳴が響き始めた。
急な岩場でもハアハア言いながらも、普段では考えられないくらいのスピードで歩いた。
山で雷に追っかけられたのは初めてのことだもの、恐ろしくていつになく真剣なわたし(*_*;

トレイルは川のようになっているし、雨は強くなるし。一生懸命に歩きました。
でも、雨だけならまだしも、こんなに雷が鳴ってるのに山頂を目指して来る方も結構いてビックリ。
軟弱者の二人には考えられないな。

小雨になった13時過ぎ、雷様に追いつかれることなく無事に大弛峠に戻ってくることが出来ました。どうも一番酷い時に稜線にいたみたい(^^ゞ

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テントに戻って濡れた衣服を着替えてちょっぴりシエスタ。天気も回復してきたので大弛峠をはさんだ金峰山とは反対側にある夢の庭園までお散歩しに行くことにしました。

今まで見たことのないほどしっかりと整備された木道と階段(急です・笑)を登ること15分。見晴しのいい場所に出ました。
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雨の中歩いた金峰山。美しい稜線。
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長野県側のクライミングで有名な小川山の特徴的な姿も。お天気が良ければ南アルプスも見えるのかな?

散歩を終えた私達は早めに夕ご飯の準備をしながらお酒をちびりちびり。
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今日は相棒のリクエストでグリーンカレーを作りました。
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クスクスに野菜たっぷりのグリーンカレー!クスクスはご飯を炊くよりも簡単なので山向き食材だと思います。縦走中は質素な食事しかしない(持って行かない)けれど、こんな一泊のおまけにテン場まで一分の距離ならではのメニュー。

ちなみに写真のクスクスは2人分。クスクス1/2cup、塩少々に熱湯1/2cupを加えて蓋をして15分置けば出来上がりです。

食事を終えたと同時にまた雨が降り出して。楽しみにしていた星空も全く見えないし、寒くて寒くて。それでも夜中は晴れてるはずと2時に起きようとアラームをセットして、シュラフにくるまって早々に就寝したのですが・・・

お隣にテントを張っていたボーイスカウトの子供達の『星が綺麗、こんなの見たこと無いね』と話している声が聞こえたのは8時過ぎ。一眠りした私は静かにテント場を抜け出しました。
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この日は三日月が輝く夜で8時の時点ではまだ月が出ていて空が明るくて。
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先週の星空撮影は全く満足のいく写真が撮れなったので今回はリベンジしたいと思っていて。前回はSIGMA 20mmF1.8のレンズを使ったのだけど、今回は普段山に持って行ってる標準ズームレンズで撮ってみました。
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設定を変えながら試行錯誤。満天の星空の下の静かな夜。夢中になって1時間半も撮っていました。

テントに戻ると相棒の姿が消えていて。相棒もどこかで撮っているのだろうと思って寝ていたら夢の庭園まで行って来たと。
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甲府盆地が明るくて苦戦したみたいだけれど満足そう。私がどこで撮ってるか分からなかったらしくて、真っ暗な夢の庭園まで行ったのかと心配して行ってくれたのだとか。私も行きたかったけど一人じゃ怖くて行けなかったので、ずっと峠で撮ってたのでした。

寝る時間が無くなったので、2時起床を3時起床に変更。結局テントを出たのが3時半。
日の出までに国師ヶ岳に行けるかな?三脚とカメラとおやつだけ持ってダッシュ!キツイー!
朝焼けに間に合いたいと必死で普段では考えられない速さ(笑)
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国師ヶ岳に着くころにはヘッドランプの明かりもいらないくらい明るくなっていましたが、なんとか間に合いました(^^♪ 見えるかな~ってドキドキしながら行ったのだけど素晴らしい富士山が待っていてくれました。
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ほんの少しずつ染まって行く空。
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山頂には私達以外にも4人の方がカメラを構えていました。みんな息を止めて祈るような気持ちで富士山を見つめていました。
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南アルプスもだんだん染まっていきます。感動の嵐。
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もっと真っ赤に染まるかなって思っていたけれど、この日はほんのり優しいピンク色に染まっただけでした。でも十分に美しい。早起きしてきて良かった!
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いつまでもいつまでも眺めていたい。素晴らしい朝の始まりでした。

大弛峠に戻る途中で折角だからと北奥仙丈岳に立ち寄ることにしました。
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わ~~~~~なんて素敵な眺めなんでしょう!金峰山の向こうには八ヶ岳の美しい稜線がクッキリ。
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でも、私の心に1番響いたのは南アルプスまで続く青い山波。なんて、なんて美しいのでしょう。
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静かな山頂は興奮に包まれました(笑) 予想もしていなかった景色との出会い。やられました。
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北アルプスの稜線も美しい。今日の山頂はどこも歓喜に満ちていることでしょう。
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こんな眺めだもの、ジャンプしたくなっちゃうよね(#^^#)

北奥仙丈岳からは富士山は見えないのだけれど、とーっても素晴らしい展望の山でした。素晴らしかった!
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戻りながら前国師岳。
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ここからの富士山もなかなか美しいです。

登りは息も絶え絶えだったけれど、下りはあっという間。もう一度夢の庭園に寄り道して帰ろう。
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昨日は見ることが出来なかった南アルプスの稜線が綺麗。金峰山も朝日に照らされて輝いて見えました。

テントに戻ったのはまだ7時過ぎ。もう大満足なのだけど、一つ心残りがあって。
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じゃーん、大弛小屋名物(朝)カレー!野菜たっぷりで美味しかったですよー!

カレーをお願いしたのは大弛小屋の小屋番さんとお話をしたかったことも一つの理由。なぜなら峠の公衆WCの行き届いた掃除にも大いに感銘を受けたし、小屋で集っている皆さんの和やかな雰囲気にも何故だか心を惹かれるものがあったし。

そしてテント場の受付をした時に読んでくださいねと渡されたメモをもう一度見せていただきたかったし。
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『これを読んでね。そしてちゃんと守れるならどこでも好きなところにテント張っていいよ』って言われたんです。20時過ぎても煩いサイトがあったら僕に言いに来てね、僕が注意しに行くからとも。

今まで山のテン場でこんなメモを読まされたことは無かったけれど、こういう意識を持ってテント泊をさせてもらうってことは大事なことだと思うのです。特にここみたいに車ですぐ前まで来れちゃテン場ならなおさら、キャンプ場の気分で来て大騒ぎするってことも十分あり得ると思うし。

山小屋でも同じだけれど、他人に迷惑をかけないというのは大事な気をつけなければいけないことだと思う。私も反省することがいくつもあるけれど、気をつけて気持ち良く過ごせるように努力しないといけないなと思いました。
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先代(義理のお父様)から引き継いで小屋をまかされている小屋番さんは、私達にカレーを準備してくださってたら(喫茶は朝8時より)トイレ掃除グッズを抱えて20分くらい留守にするよーと笑顔で去って行かれました。あのピカピカのトイレはこうした努力の賜物によるんですね。頭が下がりました。

そして、耳寄り情報!この小屋はご飯が美味しくて有名なのですって!テント泊でも夕飯を頼めるんだよと常連さんにお聞きしたので、秋になったら(涼みに来たくなったら)またお邪魔したいなと思います。美味しいご飯と聞いたら気になりますもん。
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とっさに決めた週末のプランでしたが、雷に追っかけられもしたけれど、星空と富士山とそして、素敵な小屋に巡り合えてとーっても心が穏やかな晴れ晴れしい気持ちになった、そんな週末でした。紅葉の時にも来てみよう。そんな話をしながら峠をあとにしました。

今週末からは待ちに待った夏休み休暇!1年に一度の長い縦走が出来るお休み、出来れば青空の下を歩きたい。暑さに負けないでこの1週間を過ごしていきましょう(^^♪

by akko-kornblume | 2014-08-04 22:21 | 山 2014


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