山と野と

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2011年 09月 26日

劔岳を眺めに行く@立山パート① 2011.9.22(木)~24(日)

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突然決まった立山行き・・・いつもなら私が色々プランを考えるのに今回は珍しく相棒が立山に行こうと言い出して・・・私はそれほど積極的に行きたいと思ってはいなかった山域でしたが(遠いからね・・・)すっかり魅了されてしまいました♪

台風東京直撃の日 私達はせっかくの夏休みなので一泊くらい贅沢してもいいよねと またまた美ヶ原温泉を満喫しておりました TVの画面で東京の様子を見てビックリ!どうりで中央道の風雨は半端なかった訳です・・・松本は山が周りにあるお陰か台風の被害は殆どなく朝から晴れて暑いくらい そんな中 扇沢へ向かって車を走らせました





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[11:30]松本で買出しをしてのんびりやってきた扇沢 さすがにこの日は平日というだけあって無料駐車場もガラガラ 今日は室堂に移動するだけなので慌てることはありません 準備を終えたら駅に向かいます
立山黒部アルペンルート トロリーバス ロープウエイ ケーブルカー トロリーバスを乗り継いで室堂へ 往復大人8800円 プラス10㌔以上(50L)の荷物は扇沢→黒部ダム210円 ロープウエイ150円 ケーブルカー100円 トロリーバス150円 合計610円×往復分かかります 約一万円ですねェ^_^;
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[12:00]まずは関電トロリーバスに乗り込み黒部ダムへ
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一度は来たいとずっと思っていた(はず)の黒部ダムだけど なんの感動も無かったなぁ 興味が無くなったってことかな
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次はケーブルカー どこも階段だらけでデカザックにはツライ 待ってくれ~と走って息切れの私
その後はロープウエイ(風で大揺れでプチ悲鳴・・・係りの方に聞いたら回転しそうなくらい揺れることもあるとか・・・恐ろしい)トロリーバスを乗り継いで 室堂に到着 あまりにも乗り継ぎがスムーズでどこかでお昼でも食べようかって思っていたのにそんな暇は無く ターミナルの中で室堂蕎麦を食して明日のお昼用に鱒寿司を買ったら 今日のお宿 立山室堂山荘へ この日は大雨だと分かっていたので軟弱者の私達はこちらを予約 他の温泉のある宿泊施設は私達が申し込んだ時点では満室だったのでした 雨の中カッパを来て約10分 14時過ぎに到着♪ 宿泊代2食付9970円×2(個室料金・・・シーツ 枕カバー 手ぬぐい付き)

宿帳に明日の行き先を書き込むと小屋のオーナーが一言・・・せっかくだからザック担いで歩いて剣沢でテン泊したほうが絶対いいよと!私達は雷鳥沢にザックを置いてのんびりハイキングのつもりで来ていたのですが オーナーのお勧めに即切り替え・・・ガッツリ歩きに変更です なんとかなるでしょう(^.^)
宿は温泉ではありませんが 眺めのいい大きなお風呂があるので 荷物を置いたらお風呂へGO♪ 女性は貸し切り(#^.^#) 温泉ではないのは残念ですが 新しくてとても綺麗で良かったです 
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風呂上りは生ビール700円で乾杯して 部屋でごろんと昼寝して夕飯を待ちました
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6時になったので食堂へ さすが便利なところにあるだけあって豪華な夕食でした 富山産コシヒカリのご飯・・・今まで山小屋で食べたご飯ではダントツで美味しかったなぁ
ほうじ茶のサービスがあり 水筒に入れてくれます これが寒い山でも美味しかった(^-^) よく雨が降った夜でした この日に立山三山を歩いて来られた方の話だと陵線は霙が降っていたらしいので 朝早くは凍っていて危険かも知れないとのことだし 急ぐ旅では無いし 朝はゆっくりめに出発することにして就寝(消灯時間が無いので 隣の部屋の若者2名が夜中まで大騒ぎしていて眠れなくて 怒鳴りに行こうと思ったけど辞めました)
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何となくよく眠れなかったけれど朝はいつものようにサッと起きられた 窓から外を見ると立山の陵線が見えて嬉しくなる(^^♪
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6時から朝食 美味しいご飯をおかわり ご馳走様♪ 唯一ハムよりご飯が進む佃煮希望・・・
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日本最古の山小屋だそうな・・・昨日でも覗きに来ればよかったかな 中は靴のまま見学できそうでした
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[7:00]さて 出発です♪
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雨上がりの空気はとても気持ちがいい!だけどこの人工の石畳 雨に濡れていて滑りやすくて・・・
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初雪・・・やっぱり降ったんだ
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雪の花が咲いてるよ な~んて暢気なことを言いながら歩いていると
ツルン ドテン ガチャンワタクシ 思いっきり前のめりに転倒・・・イタタタタ・・・両膝 そして右肘 そしてカメラ 痛くてしばらく立ち上がれなくて 後ろから歩いて来ていた方達が大丈夫ですか?と心配そうに声をかけてくれ 先を歩いていた相棒が戻ってくる それでも起き上がれない惨めな姿だったろうなぁ
頑張って起き上がり トレイルの脇に荷物を下ろして膝を見ると パンツが血で滲んでいて・・・あ~あ この旅もこれにて終了かと(>_<) カメラはあんなに強打したのに無事でホッとしたけど 私歩けるの?
ザックの中身を引っ掻き回して救急用品を取り出して 膝を消毒する 幸い傷自体は大きくない バンドエイドを貼れば大丈夫そう ただ左の膝はみるみるうちに青くなって行った ヒドイ打ち身・・・相棒がどう歩けそう?と心配そう うん 大丈夫と思う 膝の痛みより心の方が折れそうだったけど ここまで来てこのまま引き下がれないよ!!!大丈夫と言ったけど途中で歩けなくなったら困るけどなぁ 初救助要請か・・・なんて思いながら歩き出す
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こんな景色なんだもん これで帰るなんて嫌だよ・・・
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でも 一気に意気消沈したなぁ 足元に注意しながらゆっくり歩いていく
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濡れてさえいなければどうってことないところなんだけどね・・・
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[8:10]ようやく一の越山荘に到着 足は痛いけど何とかなりそうだから先に進みましょう WCをお借りする(チップ制¥100)
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[8:20]雄山へ向かって歩き出します
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ここも雪さえなければどうってことないトレイルなんですけど 今日は特に慎重に(笑)
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いつか向こう側へ そう憧れの五色が原へ向けて歩きたいな
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陵線は風も強かったんでしょう 足元には氷がビッシリ いきなり秋を越えて冬になっちゃったみたい
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[9:25]雄山山頂は真っ白
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ここは本当の山頂ではありません 本当の山頂へはお祓いのお願いをしないと行くことが出来ないの 500円で立山頂上参拝のお札や鈴をいただく
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本物の山頂(3003m) 小さな祠の前に20人くらい集まったところでお祓い(あれ、一振りだけなのね)をしていただき お神酒も有り難く頂戴する・・・これで無事に歩けるかな(^-^)
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[10:10]次は三山の一つ大汝山(おおなんじやま)へ 雄山の北側斜面はもうこんなエビの尻尾!
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もちろんトレイルも雪があったり凍っていたり 気が抜けません 
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ふぅ
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空は晴れたり曇ったり大忙し
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分岐にザックを置いてツルツルしながら大汝山山頂へ
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[10:35]大汝山(3015m)山頂の岩の上に立つ相棒
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私には登れないなぁ 登ってきた道はツルツルだったので下山は南側からにしたらどこも凍ってなくて楽勝♪
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大汝休憩所と山頂 次は富士の折立へ
急に決めて来たので下調べもあまりしていなかったので富士の折立の分岐からのトレイルがはっきりしないのに 相棒はとんがりに向かって登って行ってしまって・・・他の登山者と地図を出して見ると山頂は巻いて歩くことになっていて山頂には行けないことになっているではないか!
相棒を大きな声で呼ぶけど聞こえないみたい・・・どうしよう そのまま向こうの崖に落ちてしまったら・・・それとも相棒のことだから山頂を通って向こうのトレイルのどこかに下りてくるかな・・・急に心配になってしまって・・・相棒が下りて来なかったら次の小屋まで行って救助要請しなくては・・・とあたふたとしていると相棒は何食わぬ顔で下りてきて 私は周りに人がいっぱいいるのに「ルートはこっちだよ~」と大声で叫ぶ!相棒が私に追いついた時 私の心は乱れ状態・・・相棒が何で怒ってるの?山頂に行ってきただけだよってニコニコしてる もう!
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少なくとも私が相棒を待っている間に通り過ぎて行った多くの登山者は誰もここに登ってはいなかったみたい 私も行けると分かってたら登りたかったなぁ 立山三山っていうのにねェ 登らなきゃ駄目よねェ ガックリ
と一気に蔵部に下って ここいらで機嫌を直して・・・お腹も空いて来たのでお昼にすることにしました
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まずはよく冷えたオールフリーで立山三山に乾杯♪
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そしてお昼ご飯は鱒の寿司 美味しかったなぁ(^^♪ 怪我して意気消沈していたのも 相棒の心配をしてイライラしたのもこれで忘れられる!
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晴れて来たのでジャンプしたり♪ 内蔵助カール(くらのすけ)を眺めながらのんびりしたいけど 何しろ寒い!なので先へ進みましょう
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[12:20]見落としそうな真砂岳の山頂 ここから見えた内蔵助山荘・・・二人で気になって仕方なかった いつか行けるかな?
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ここからはどんどん霧が濃くなって来て殆ど周りは見えなくなりました
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別山への登りがなんだかツラカッタ 山頂からも何も見えなかったので休憩もせずに剣沢へ下っていくことにしました
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相棒が雷鳥だ~と言うと同時くらいに降りだしたのは雹・・・ヒョウです!寒くなってきたわけです  私はカメラだけザックに入れて大急ぎで下って行きます
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え~これからどうなっちゃうんだろう 夜寒くないだろうか・・・不安のうちに急坂を必死に下っていく
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オーナーの言葉を信じてここまで来ちゃったけど 小屋は空いてないだろうし・・・
テント場につくころには雹が雪に変わり 風も強くなってくるし・・・こんな日にこんなところまで来ちゃったけどどうしよう 予備の手袋も雪で濡れてるし 二人とも手がかじかんで作業が思うように行かなくて・・・それでも何とかテントを張り ザックをテントの中に放り込み テント泊の受付だけしに行く(500円×2)
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管理所の前にはこんな可愛い雪だるま そしてとってもキュートな小屋番のお嬢さん(^-^) この野営場管理所は9月25日で閉められるそうでWCは旧式を利用(和式どっぽん) ちゃんと使用した紙の処理もされていて気持ちよく使えましたよ♪
受付を済ませると 雪は止んでさっきまでお隠れになっていた劔岳が目の前にどーんと現れました 小屋番さんに今のうちですよ~と促されて写真を一枚
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初めて間近で見た劔岳はあまりのも迫力があって 私は恐怖さえ感じました あ~やっぱり私には登れないや・・・登りたくなんかないや・・・そんな気持ちでした
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このまま晴れてくれるのかな 一番悪い時にテント張ってたね なんて笑っていたのも束の間 急激に天気は悪くなり 吹雪の夜になりました あまりにも寒くて予定してた夕飯を作る元気も無く 予備に持っていってた尾西のご飯にアマノフーズの瞬間美食カレーで夕飯にしました これってホントに美味しい♪ 

そうそう悲しいことがもう一つ・・・野営場にはビールがもうなくて剣沢小屋まで行かなければならなくて 吹雪の中ビールを買いに行く元気も無く 久しぶりのアルコール無しの夜になりました(涙) さすがに寒くてビールって気分でもなかったんだけど つまみに持っていった砂肝なども食べたけどやっぱりお酒が無いと美味しくないわけですよ お湯割りの焼酎でもあれば体も温まったんですけどねェ それも叶わず震えながら長い夜を過ごすことになりました

二日目も一緒にアップするつもりでしたが いつにも増して長くなってしまったので続きはまた明日♪

おまけ・・・佐渡でご一緒したMさんが北海道の銀泉台に紅葉を見に行ってお土産をいただいたのでみなさんにもおすそ分けです
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これでも例年の方が美しいそうです
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きれいですねェ
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来年は北海道に紅葉を見に行くのもいいかなって思ってしまいました

by akko-kornblume | 2011-09-26 21:59 | 山 2011


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