山と野と

kornblume.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 09月 07日

鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)

鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_8495436.jpg
なかなか涼しくならなくて、暑い暑いという言葉ばかりが口をついて出てくる毎日。相棒はここのところ仕事が半端なく忙しく、毎晩真夜中に帰宅・・・。そんな毎日だからこそ、山で気分転換しないとやっていけないよと、週末一日だけでも山を歩こうということになりました。
日帰りで電車で行く山としたら、高尾じゃ物足りないしと、トレーニングを兼ねて奥多摩の長~い尾根歩きをして来ました。



鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_858511.jpg
久しぶりの奥多摩駅。我が家から一時間半ウトウトしながら中央線に揺られて奥多摩駅についたのは7時17分。普段はなかなか目が覚めないのに、山に行くとなるとサッと起きられるのは不思議です。
さすがにこの暑い毎日だもんね、奥多摩駅も心なしかひっそり。それでも、立川から奥多摩までの電車はさながら登山電車で、登山者以外の方は肩身が狭い思いをするのでは・・・って思うくらい。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_9123794.jpg
今日歩くコースは奥多摩駅の南に位置する愛宕山を経て、大岳山へとつながる鋸尾根を登り、大岳山からは馬頭刈(まずかり)尾根を下って五日市方面へ抜けるCT8時間のルート。山に登りだした3年前の秋、大岳山から鋸尾根を下って奥多摩駅まで歩いた日の思い出は非常に悪くて、こんなに長い尾根はもう二度と歩きたくないと思ったところだった。あれ以来、我が家では魔の鋸尾根として恐れられ避けられてきたのに、何故か今回はいっぱい歩きたいなら、鋸尾根だよね・・・となって、それならそのまま馬頭刈尾根を繋いじゃうか・・・ということに。
奥多摩駅から昭和橋で多摩川を渡って、すぐ右側が愛宕山の登山口。奥多摩駅を歩き出したのは7時半でした。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_9293992.jpg
のっけから階段があって、歩き始めたばかりの体にはキツイ。実はこの標高499mの愛宕山が今回の難所の一つ。まあ、ゆっくり行きましょう!
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_9322892.jpg
可愛らしいピンクの花がつまらない登山道を飾ってくれた
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_9475298.jpg
    公園のような階段を登って行く。ふう、もうキツイよ。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_9494710.jpg
          変化の無いトレイルだけど、小さな花が心を慰めてくれる
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_950475.jpg
       どんだけの種をつけているんだろう
         あ、見えてきた~恐怖の階段!大きな壁のような階段・・・。あれ、登るのね。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_9521621.jpg
傾斜がものすごい。187段あるんだとか。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_9531851.jpg
途中から傾斜が増す。ここって奥多摩三大急登に入ってないの? 
息も絶え絶えに一歩一歩。 足が上がらない。 過呼吸になる私。でも、ここを登らないことには始まらないのよね。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_9554435.jpg
登り切ったら、もう今日のエネルギーのほとんどを使い果たしたような気がした。3年前、ここを下った時は疲れた足で転げ落ちるんじゃないかと思ったもんなぁ。
なんとか階段を登り切ったところには五重の党があります。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_11522746.jpg
神社の脇を抜けて階段を下ると一度車道に出る。ここまでタクシーで来ればよかったと思ったり(笑)
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_11543422.jpg
今日は足が重たいよ。この先長いのに大丈夫かな・・・と弱気になる私がいました。登山って自分との戦いなんですよね。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_115869.jpg
さあ、ここから鋸尾根の始まり、始まり~!まずは杉の植林の九十九折の急坂を登って行きます。辛いなぁ・・・と足元ばかり見ていた視線を少し上に向けると、わ~レンゲショウマ!彼女に会えた事で、今日ここを歩くことを肯定できるな。元気を少し、笑顔をいっぱい貰いました。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_1272093.jpg
今回は御岳山を通ってレンゲショウマの最後の花に会いに行くってことも考えてたけど、結局御岳山には行かなくなったし、まさかここで会えるとは思わなかったのでとても嬉しい!可愛い妖精のようなお花♪
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_2010183.jpg
杉林を抜けると、今度は根っこの道をぐんぐん登ったり
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20562191.jpg
樹林帯の切れ間から見えたのは、御前山(ごぜんやま)。カタクリの群生地で有名なところ。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20582450.jpg
鋸尾根は退屈な尾根の様で・・・実は変化に富んでいるんです。階段・・・キツイよ
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_2216475.jpg
大岳神社の奥の院。間から見えるのはやっぱり御前山
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22103067.jpg

また梯子を登ると、今度はくさり場もあって、意外と楽しいコース♪
な~んて・・・体が重たい、今日は・・・もう、やめたいくらい。
今日も何でこんな辛いことを好き好んでやっているのかと思ってしまった。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_2291516.jpg
 結構大変だったりして。3年前はここを下って、なんて所だ、エアリアの地図ではこんなところがあるって分からないじゃないと悲しくなったものでした。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22133052.jpg
こんな土もないような乾いたところに小さな花がいっぱい咲いていた
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_2218824.jpg
前回は巻いた鎖場・・・ここ、五竜より大変・・・
足場が悪い、木の根っこが邪魔で足を架けるところが無い!相棒も必死
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22194416.jpg
あと少し~頑張れ~♪ 次は私の番・・・巻こうかなぁ、と言うと大丈夫だから登ってお出でと。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22214318.jpg
く、苦しい~キツイね、ここ。無理、無理~どこに足を架けるの~!
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22221247.jpg
大騒ぎしながらですが、何とか登れました(*^_^*) 小さな達成感❤私って幸せ者かも。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22261976.jpg
            ランの花のようだけど?
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22271370.jpg
なかなか着かない最初のピーク鋸山・・・もうだんだん嫌になってくるよ。
やっぱり辛い尾根だったね、ここは・・・
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22292627.jpg
急な斜面を登りきって、しばらく頑張ると鋸山に到着~とりあえず小休止しよう。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22383545.jpg
でもここは全く展望の無い山頂。おまけに暗いし。
大きな石の上に腰を下ろすと、石が濡れた。どんだけ汗かいてるの、私?
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_2237122.jpg
今日のおやつは金時どら焼き。あまりにも大きいし、すごく疲れていて半分しか喉を通らなかったけど、少し元気回復。
さあ、まだまだ先は長いよ。ここから大岳山までCT一時間40分。頑張って歩かなきゃ~!
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_8155745.jpg
見上げれば緑が綺麗、お日様の強い日差しも山の中ではそんなに暑くない今日、それでも水分だけはしっかり摂って歩きます。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_8182245.jpg
11時半、大岳山と馬頭刈山の分岐に着きました。
この辺りでもうヘロヘロの私は、予定では山頂まで行ってから馬頭刈尾根に入るはずだったけど、もうこれ以上登る元気は無くて・・・
「今日はもう山頂はいいや。どうしても行きたいなら頑張るけどもうへとへと」と恐る恐る相棒に聞いてみた。
本当は相棒は山頂を踏みたかったのだと思うけど、「行かなくてもいいよ」と。いつもすみません、ありがとう!
と、いうことで、山頂を巻いて馬頭刈尾根へと歩みを進めます。ここからは初めて歩くトレイル♪
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_8252695.jpg
            ひっそりと咲く小さな花
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_826275.jpg
     青い花大好きな私、こんな袋状の花は特に好き♪
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_8272326.jpg
            鮮やかなオレンジ色が目を惹くフシグロセンノウ
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_8281718.jpg
        花なのか種なのか・・・
こんな可愛らしいお花が沢山咲いている気持ちのいいトラバースを15分ほど楽しむと大岳山経由の馬頭刈尾根への分岐になりました。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_830226.jpg
ここから十里木(じゅうりぎ)までのCTは3時間半かぁ。でももうお昼だね・・・と分岐から10分ほど下ったベンチのある広場でお昼ご飯にしました。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_835429.jpg
まずは凍らせて持って来た林檎ジュースをゴクリ!シャーベット状にまで融けていて、冷たくて美味し~い!これはいいや、また山に持って行こう!
今日のお昼ご飯はcyu2さんがこの夏何回かもって行ってて、私もと張り切って持って来た冷やしうどん。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_8495360.jpg
流水麺に凍らせてきた麺つゆをかけて・・・暑い時期はこれ簡単だし、喉越しもいいから最高です!
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_8511992.jpg
冷凍パイン、程よく融けかけて冷た~い♪ 疲れた体にこれだけ栄養を与えれば元気になるはずだよね。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_8533565.jpg
ここからは、歩いてつなげたい浅間尾根や、笹尾根の眺めがいい。条件がよければ、富士山もみえるんじゃないかな?
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_856565.jpg
のんびりお昼ご飯を食べるのにはいいところでした。

ここからは尾根を下るだけだと思っていたら、全くそんな事は無くて・・・小さなアップダウンがいくつもあってなかなか高度が下がらない。いくら水分を摂っても足りない・・・。普段から相棒の倍以上水分を摂っていて、飲み過ぎ!と言われるし、そうだろうなあと思うんだけど、喉の渇いた状態では私は歩けない。
今日は相棒は元気のようで、私は修行のような感じできつくて仕方が無い。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_902859.jpg
             あちこちで咲いていたキバナアキギリ
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_923677.jpg
富士見台に到着。富士山はもちろん見えませんけど。ここには東屋があって団体さんがお昼ご飯を食べていました。今日は巻いてきた大岳山が見える。ススキも沢山で、こんなに暑い夏だったけど、自然界はもう秋になってきているんだなぁとうくづく思いました。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_973534.jpg
ここからもアップダウンの激しい道が続きます。だんだん嫌になってきた・・・と弱音を吐く私。それでも、一歩一歩足を前に出すしかない。
[13:22]次のピーク、つづら岩。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_910495.jpg
一昔前まではクライミングが盛んだったらしいところ。もちろん今でも登られているようですよ。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_9113110.jpg
取り付きまでいってみましたが、今日は誰も登ってなかった・・・残置ボルトなどがあったりして、興味が湧く。新田次郎の「銀嶺の人」にも出てるらしい。(今手元に本が無いので確認できなくて残念)
こんなところよく登れるね・・・私は眺めているだけで十分です。一番上まで登ると眺めのいい尾根に出るそうな。
つづら岩下にあった標識によるとここから下山口まで6.5㌔もあるらしい。先は長い・・・。もう、歩きたくない・・・でも、ここから引き返す訳にはいかない。ここからもアップダウンの多い尾根をひたすら歩く。
鶴脚山(916m)
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20224218.jpg
前は眺めも良かったらしいけれど、今は樹木が茂って眺望は無い。写真だけ撮って先を急ぐ。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_202589.jpg
鶴脚山からはどれだけ下るのかと思うほど、グングンくだる。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20241921.jpg
足が疲れて言う事を聞かない。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_2027911.jpg
今日は3.5リットルの水分を持って来た私ですが、もう最後の500mlしか残ってないよ。相棒に何度もそんなにごくごく飲んじゃだめだよって言われるんだけど、一口とかでは足りないの。
そんなに暑い訳ではないのに、どうしてこんなに飲むんだろう。普段は1.5リットル位で足りるのになぁ。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20322199.jpg
ヘトヘトになりながらの最後の登り・・・やっとのことで足を上げる。馬頭刈尾根・・・舐めてたなぁ、もっとなだらかな下りかと思ってたのにね、もうこれ以上は無理と思った時にようやく馬頭刈山に着きました。
相棒のジャンプも今日はよく撮れてなかったけど・・・
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20363378.jpg
相棒は元気~と思っていたけど、すごく辛かったらしい。でも、ここまで来ればあとはもう登らないはず。ここからは一番初めの写真のように大岳山の山頂と歩いてきた尾根が見えました。ここからはあと3キロくらいかな。下るのみです。
馬頭刈山から、岩の出た急坂を下って・・・また少~し登れば高明山。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20443021.jpg
見落としてしまいそうな標識。
山頂の下にあった高明神社は今は軍道集落に遷座しましたが、今も小さな祠が残っていました。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20471189.jpg
参道の面影を残す大きな杉並木の中を下って行く。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20484359.jpg
足の絡まりそうなキツイ下りが続きます。はあ、まだかな・・・足痛い、くたびれた、そう言いながらも、最後の下りと思って転ばないように歩いて行きます。こんな辛いコースを頑張ってあるいたのには、一つ訳があって・・・今日頑張ったご褒美は、
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20515911.jpg
秋川渓谷 瀬音の湯♪ やっと出てきた瀬音の湯への案内だ~!初めは十里木へ下って車道を歩いて行くのだろうとおもっていたのだけれど、こちらから行ったほうが近道なんだろうね?半信半疑だけど、こう書いてあるんだもん、ここを下るんだね。ここから1・9キロ・・・頑張るしかない。瀬音の湯にはサウナもあって、たしか露天の隣に水風呂があったなぁ。今日は水風呂だ!水風呂に入るのを楽しみに頑張って歩こうっと。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_20563383.jpg
あまりにも必死で写真を撮らなかったけど、ここからは怖いくらいの急坂をグングン下って行きます。先を行く相棒がノロノロな私を何度も止まって待っていてくれる。急激に500m下るんだもん、久しぶりに膝が痛くなったのも納得。
神社から約一時間で、集落が見えて来て、ホッとする。これがいけなかった!ここから、瀬音の湯へは橋を渡って、小さなピークを3つくらい越えなければいけないとはつゆ知らず。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_216434.jpg
集落が見えて、緊張の糸がほどけてしまったのか、足が前に出ない。え、階段?
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_2173330.jpg
下界の暑い日差しの中を登るのはとても辛い。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_2183023.jpg
もう、勘弁して~!あと少しなのは分かっているのになかなか歩けない。あんまり通る人がいないのか、藪漕ぎしながら歩くところも。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_2117388.jpg
と、ようやくあちら側の集落が見えてきました。さ、あとほんの少しだよ。実際かかった時間は15分くらいでしたが、長~く感じた。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_21183488.jpg
ヘロヘロヨレヨレになったけど、やっとゴール!瀬音の湯に着いたのは日も傾き始めたちょうど4時。朝、7時半に歩き出してから8時間半・・・長い長い道のりでした。
ずっ~としんどかった今日一日、こうやって下山してみて振り返ると、このコースは地味~だけど、それなりに変化もあって、歩きがいもあって、トレーニングするのにはなかなかいいコースかも知れません。東京近辺に住んでいないと歩くことは無いだろうけど、最後に温泉付きだしね・・・(^_-)-☆でも、長いコースなので、早出必須。

私の持っている奥多摩の案内によると、この馬頭刈尾根はかつては大岳山への登山コースとして人気が高くて、昭和40年代までは、馬頭刈山から大岳山への各所に茶店が並んでいたらしい。
今は、そんな事はまったく感じられない静かな静かな尾根道、今日出会った登山者は数名でした。大岳山へのルートも今は御岳山からケーブルカーを使う楽ちんハイクが人気だし、それだから大岳山荘に泊る人も少なくなって、山荘も閉鎖になったんだろうな~と便利になったのはいいけれど、ちょっと寂しい気持ちにもなりました。

いつも激混みの瀬音の湯・・・入場制限をしているところなので、あんまり混んでて待つのは嫌だなあと思っていたけど、運よくすぐに順番が回ってきました。ヌルっとしたいいお湯で気持ちがいい。残念ながら、水風呂は先着者たちが一向に出そうもないので諦めたけど、汗も流せて気分爽快♪
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_2271163.jpg
まずはこれでしょう(笑)!美味し~い!
今日はバスで五日市まで出るのだけど、次のバスまで一時間半も時間があるので、まあ、ここでのんびりして夕飯も食べて行っちゃおうということになり、17時の開店と同時に温泉の中にある和食だいにんぐ川霧へ移動。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_221914100.jpg
川海老のから揚げ、秋茄子の旨煮、地鶏陶板焼きでもう一度乾杯して
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22193185.jpg
相棒はシメに牛サイコロステーキ膳、私は金目の煮付け膳を。
いつも車で山に行くことが多い私達なので、奥多摩へ来たときくらいしかこうやって二人でビールを飲めることは無いのだよね。ここのダイニング・・・値段もリーズナブルで美味しいし、とても気に入りました。もう、しばらくは馬頭刈尾根は勘弁だけど、笹尾根とか歩いてもここに来れるね、とさて、次はどこを歩こうかと作戦会議しながら19時発のバスを待ちました。

大変だったけど、充実した一日となりました。疲れたくせに元気になる・・・山って、自然って、ホントに不思議ですね。

おまけ。
鋸尾根から馬頭刈尾根へ&瀬音の湯 2010・9・4(土)_c0213096_22412161.jpg
日中の日差しはまだまだ強くて、いつになれば秋になるんだろうと思うけれど、空をふと見上げるともう秋の空が広がっていますね。そのせいなのか、最近は夕焼けの美しい日が多いような気がします。我が家のベランダから西側を見ると、高尾山や奥多摩がよく見えます。夏の間は暑くて行く気もしなかった山域ですが、これからの季節はここから見えている山々を歩くことも増えるかと思います。
さて、次はどこを歩きましょうか?

by akko-kornblume | 2010-09-07 22:56 | 山 2010


<< もう一つの夏山@雨飾山   2...      夏山②@五竜岳から唐松岳そして... >>