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2010年 05月 07日

この上の空がほんとうの空@安達太良山   2010・4・30(金)

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標高1700の安達太良山は磐梯朝日国立公園の南端に位置し、南北約9キロにわたって連なる安達太良連峰の主峰で、なだらかな山容は「乳首山」とも言われて、万葉集にでてくる最北の山でもあります。
私は前にTVで見た紅葉の安達太良山が忘れられず、いつか行ってみたいと思っていました。でも、我が家からはちょっと遠くてなかなか普段の週末では行けなくて・・・相棒に安達太良山のくろがね小屋には温泉があるんだけどGWに行ってみない?と提案するとすぐにOKが出ました!
ただ、今年は例年よりも残雪が多いらしくて、雪山初心者の私達でも大丈夫なのかなとちょっと心配もしました。
前日に泊った岳温泉のホテルで朝ご飯をしっかり食べていざ、出発です!



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宿泊した光雲閣の朝ご飯のバイキングは7時15分からで私達は一番乗りでたっぷり食事をとりました。窓からは青空が広がっていて、テンションがあがります!登山者が泊る宿ではなかったようでしたが、気をつけていってきてくださいねと声をかけていただきました。岳温泉の中ではリーズナブルなほうの宿でしたけど、居心地の良い宿でした。
ホテルをあとしにて登山口の一つである奥岳温泉に向かいました。この日は平日だったので、広い駐車場には車がまばら。ここからはロープウエーで薬師岳まで登ることもできますが、私達はもちろん歩いて登ることにしました。
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ロープウエー駅でWCを済ませて9時に登山口をあとにしました。そうそう、大事なこと!地元の方はみんな長靴を履いていました。長靴がいいってことあとで思い知らされることになった私達です・・・。
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あだたら高原スキー場の右脇にある林道をしばらく歩きます。鶯やコガラの美しい声がBGM♪楽しい一日になりそうです!
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林道から五葉松平への分岐に入ると今度はゲレンデの中を歩いていきます。
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ここがとてもキツイ!日差しは強いし・・・だんだん相棒に引き離されていきます。大分登ったところで相棒が地図を見せてと。どうもこの道は間違えていたようで・・・
あとで聞いたところによるとこのルートは無雪期でも分かりにくいらしい。それに前にゲレンデの中を歩かせていたこともあるらしくて道しるべはところどころあるのが味噌。
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相棒が様子を見てくるねと隣のゲレンデまで谷間の雪を渡って行きました。なんとか渡れるから・・・と私も恐る恐る歩いていきます。なんだか嫌な予感!スキーリフトの終点までグチャグチャのゲレンデを歩いていくけれど、その先の道が全く分からなくなってしまいました。
相棒がまた偵察に先に歩いて行くと、あそこに赤いテープと階段が見えるよと・・・なんだかよくわからない道ですがあとを追って行きます。
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これでようやく登山道に入れるようでホッと一安心したのも束の間・・・この登山道は川になっていて
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雪と泥で大変なことになっていました。私はうっかりしてスパッツも着けずにいたので嫌だなあと慎重に歩いていたのですが・・・
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あっと言ったときにはもう遅くて・・・思いっきりドボン!
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右足の膝と左手がドロドロになってしまいました(涙)笑っちゃうことに右手ではしっかりカメラを持っていて・・・無事でした。私の中で一番大事なものはカメラだったようです。あ~あ、やっちゃった・・・ここでオーバーズボンを履いてもいいけど、そんな安全な場所もなくて、相棒とそのうち乾くよね~ともう怖いもの無しになって歩きました。内心はすごく凹んでましたけどね。カメラだけはザックにしまいました。
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ここからの道もなんだか何処を歩けばいいのか分からないような道ばかりで・・・登山道が何処なのか???って感じで、早くここを抜け出したいと進んでいくのですが、あっちこちで踏み抜いたり二人で大騒ぎ!他に歩いているひとは誰もいません。気の根元あたりだとすぐ踏み抜いちゃうので気をつけながら歩きます。
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雪が多くて這いずらないと通れないようなところもあって・・・大冒険みたいです。
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迷いながらもなんとか登山道と合流・・・ここからすぐに五葉松平にでました。まあ、ここまでどれだけ時間がかかったことか・・・無事でよかったって感じです(転びましたけど・・・)
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ようやく薬師岳に到着です。ここにはロープウエーで来た方たちが沢山おられました。私達はここまでなんと2時間もかかってしまいました・・・ロープウエーだとたった7分で来れるところなのに!!!こんな苦労することあったのかな・・・(笑)でも、頑張ってここまで来たことに満足感はありました。
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「この上の空がほんとうの空」らしいです。
さて、ここからは安達太良山山頂を目指しての登りです。
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樹林帯を抜けるとひたすら登る、登る・・・。少し曇ってきたので歩くのには都合がいいです。
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相棒はどんどん先に行っちゃいます。私は私のペースで歩けばいいんだ♪
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尻セードで下ってくる方発見!あとですれ違いましたが楽しかったらしい。なだらかな下りにはいいかも知れません。
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だんだんエネルギーも切れてきて元気のない私。
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山頂が見えて来て少しだけやる気が出てきました。これが山頂の乳首部分です。この辺りは岩石帯のようなので雪があったほうが歩きやすいかも。さあ、あと一登りです、ガンバロー!
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岩場の間をぬけて右側にみえる雪の部分を登れば山頂です。この雪のところが結構急で嫌な感じにグチャグチャで特に下りは怖かった!
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山頂には祠があります。狭い山頂ですがここからは360度の大パノラマが広がります。でも、風があまりにも強くてさっさと退散!
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これから歩いて行く縦走路・・・鉄山方面。
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今日の昼ご飯はくろがね焼きです。実は昨夜まで昼ごはんのこと忘れてて・・・宿で岳温泉名物のくろがね焼きを慌てて注文したのでした。朝はまだホカホカでした。優しい甘さのあんが美味しかった!これで元気も回復したので頑張って歩きましょう!
ここからは牛の背を通っていくことにしました。
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少しですが急なトラバースがあってちょっと怖かったけど、この景色をみながら歩けるのはとても楽しい!
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たおやかな山容、青い空、残雪・・・来てよかったな♪
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振り返ると乳首山の岩稜!
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登山路の左側には沼の平火口。直径1,4キロの丸い大爆裂火口。ほとんど何の植物も生えない荒涼とした景色は恐ろしいほど。今も噴煙が吹き出ていて有毒なので立ち入り禁止区域。この安達太良山のなだらかな山並みからは、こんな風景がここに横たわっていることは信じがたいほどです。
ここからは矢筈ヶ森直下分岐から矢筈ヶ森の山腹を下っていきます。
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分岐から見た安達太良山。このころからだんだん雲行きが怪しくなってきました。
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緩斜面の下り・・・雪もたっぷりあって楽しくて転げ落ちるおちるようにはしゃいでどんどん走っていく相棒。
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ふふふ、膝まで雪の中です。
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峰の辻分岐。相棒は様子を見に行きました。
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くろがね小屋への道・・・なかなか着かないなあ。
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途中からは岩石帯をどんどん下っていきます。
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やっとくろがね小屋が見えてきました!なんて素敵な外観でしょう!この小屋はもう40年前に建てられたそうなんだれど、すごくモダンでお洒落な作りなんです。
ヨタヨタしながら一気にくだって小屋に到着!頑張りました~楽しかった~(もう転んだことは忘れてる!)
まずはチェックインしてビールで乾杯!今日はなんと私達以外に一グループだけしかお客さんはいないとか。
小屋番さんが言うにはこの何十年かでGWにこんなに雪が残っているのは初めてだとか。雪が多いのでお客さんは少ないそうです。特にこの日は平日だったこともありますが。小屋番さんはとってもシャイな方ですが、優しくてとってもいい方!この小屋が人気があるのがよくわかりました。
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大きな部屋はこんな感じ。3層になっているのだけど、吹き抜けが真ん中にある贅沢な作りです。とっても綺麗に掃除されてて気持ちがいい!さて今日のお客さんに女性は私一人だけ・・・。
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ばんざいヽ(^o^)丿このお風呂は私だけのものです!このお湯がまた最高にいいのです。窓を開けて外の景色を見ながらのんびり浸かって今日一日の無事を感謝しました。温まって気持ちよくなって少し布団で横になって本でも読もうかと思ったらそのまま爆睡。夕飯の知らせで目を覚ましました。
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夕飯はここの定番のカレー!野菜もお肉もたっぷりで美味しくておかわりしゃちゃいました。それから、同宿の方たちは会社の山岳会のOBの方たちっていっても山は現役バリバリのベテランさん達。みなさんとってもいい方たちでお話も楽しくて、食後も美味しいお酒をご馳走になって・・・楽しい山の夜は過ぎていきました。寝る前にもう一度お風呂に入ってポカポカ温まって朝までぐっすり眠りました。
ただ、夜になると風が強くなって雪も降ってきて夜中ずっとゴーゴー嵐の音を聞きながらでしたけど。

ほんとうは次の日のレポも一緒に書くつもりでしたが、明日朝早くまた山に行くので今日はここまでにしたいと思います。おやすみなさい♪

by akko-kornblume | 2010-05-07 23:05 | 山 2010


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