山と野と

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2014年 03月 07日

黒部と槍@東京都写真美術館

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昨日、始まって間もない写真展に行って来ました!

黒部 冠松次郎と穂刈三寿雄  この写真展があるのを他の写真展で見つけた一枚のチラシで知り、チラシのモノクロの写真の迫力に魅せられてしまいました。ちょうど昨日は相棒が泊りで出張に行っていて時間的に余裕があったので、早速行ってみました!



明治16年生まれの冠松次郎、明治18年生まれの穂刈三寿雄・・・この時代にどんなカメラが存在していて、どんな撮影方法で撮られたものなのか私にはよく分かりませんが、相当大きな重たいカメラを担いて渓に入り、山に登り、どれだけの愛情を傾けて撮った写真なのかと言うことが、展示されている写真の中からひしひしと伝わって来ました。

モノクロの写真たちは、時空を超えて私の中に迫ってきて圧倒されるばかり。今まで見たどんな写真展よりも心に響く写真の数々でした。

冠松次郎の切り取った写真の中の人物は生き生きとしていて、沢からは水の激しい流れの音が聞こえてくるようだし、沢登りを無事に終わった宴の喜びが伝わってくるような気がしたり。黒部源流の渓に入り写真を撮るだなんて、防水のカメラなんて存在していなかったであろう時代にどれだけ大変なことだったのだろうと一枚一枚の写真の迫力に渡渉が苦手な私は尊敬の念が湧いていきました。足場の悪い渓谷で、光の入る時間が短い渓谷での撮影は大変だったに違いありません。

穂刈三寿雄は言わずと知れた槍沢小屋を建設した方。多くの山岳写真を残しました。モノクロの写真達はカラー写真よりも想像を掻き立てるものなんだなぁと改めて感じましたし、その当時の槍ヶ岳へ登る登山者の様子も汗を握るような迫力で、今とは違ってシャッターだってすぐに切れる訳でもなかったでしょうに、巧みな構図で切り取っておられて見ていてとっても楽しめました。

わたしのつまらない感想はこれくらいにして・・・元山と渓谷社の編集長さんと美術館の芸術員さんの興味深いインタビュー記事があるのでこちらをどうぞ!

こちらの写真展は5月6日まで開かれていますので、お時間と興味のある方は素晴らしい写真展だと思うので是非覗いてみてくださいね。冠松次郎の著書も探して読んでみようと思います。

おまけ
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写真美術館のミュージアムショップの入り口付近には黒部と槍の企画に合わせて沢山の山関係の本が並べられていました。その中にちょうど買おうと思っていたこちらの本を発見!去年、せっかく三俣山荘に行ったのに買い忘れていて。前は三俣山荘でしか買えなかったのが今回地上でも買えることになったばかり。カバー挿画は畦地梅太郎さんの版画、とっても素敵です。読むのがとっても楽しみです。

悲しいおまけ
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先日、花屋さんで買ったポピーつぼみ・・・どういう訳かどんどん折れてしまいました。くねくねした茎に自由に咲くポピーを楽しもうと思ったのに大惨事です。可哀想なのでコップに折れた短いポピーを差してみたけれど、ご覧の通りちゃんと開ききらなくて。

ネットで調べてみたけれど答えが見つからないので、後日、お花を買った花屋さんにどうして折れてしまったのか、何かわたしの活け方に不都合があったのかお聞きしてみると、ポピーはとっても折れやすくて、なるべくしっかりしたものを販売していたのですがすみませんと。コップに活けなおして楽しんでますから大丈夫ですよとお答えしましたが、ポピーの切り花には要注意(^-^; いい勉強になりました。

さてさて、今日遅くに相棒は出張先から一旦帰宅・・・そして日曜の夜!!から今度は一週間の出張に行くそうな。明日はお天気いいみたいだから近場の山にそろそろお花の様子も見に行きたいけれど、どうなるかしら?

皆さまもどうぞ笑顔いっぱいの週末をお過ごしくださいね!

by akko-kornblume | 2014-03-07 18:40 | 毎日のこと


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