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2012年 03月 05日

厳冬期登山・・・夢の頂へ@西穂高岳   2012.3.3(土)~4(日)

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今年は東京マラソン挑戦のため筋肉痛禁止令が出ていて、マラソンが終わらないと雪山に行けなかった。そこで、マラソン後にこれまでも雪山でお世話になっている竹内師匠にお願いして 夢の西穂高岳へのガイド登山をお願いしていました。

雪山1年目には 八ヶ岳・天狗岳八ヶ岳・編笠山 2年目の去年は八ヶ岳・赤岳と竹内さんにガイドしていただいた私達が目指したのは 厳冬期の西穂高岳でした。
あとのところはテント泊だし、もっとキツイところだし、今の段階では無理なんだもん。

3年間 竹内さんから学んだことを自分達なりに消化してきたつもりではいましたが、夏でもそれなりの技術力が必要とされる西穂高岳・・・冬はガイド登山必須のコースである西穂高岳を私達が目指していいものかどうか不安もいっぱいありましたが、最高のガイドである竹内さんと一緒・・・安心して命を預けて歩いて来ました。

心配していたお天気も 曇りマークはどこへやら、素晴らしい絶景が広がっていました。



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北アルプスで唯一 1年中 西穂山荘が営業しているので なんとなく気軽に考えて仕舞いがちですが、穂高はあくまでも穂高・・・気持ちを引き締めて出発です。小淵沢駅10時集合で竹内さんの車で 途中お蕎麦の昼食をとったりしながら新穂高ロープウエイ駅を目指しました。今回は私達夫婦と 群馬から参加のさっちゃんの3人。ガイド協会でガイド1人当たり人数は3人までと決まっています。 登山届けを提出して出発です。

師匠が、ここのロープウエイが日本で一番眺めがいいと思うよ・・・と言うけれど、この日の天気はどんより曇り空でホワイトアウト状態。二つのロープウエイを乗り継いで西穂高口へ到着。運賃往復2800円、プラス荷物代(8kg以上)300円×2(私のザックの重さは14kg、相棒は17kg~お酒分重たい・・・笑)でした。
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西穂高口から 今日のお宿西穂山荘へは標高差229m。ロープウエイ駅の辺りは雪の回廊のように整備されていました。ここから山荘まではアイゼンは無しでOK。どこも凍結しているところや危険なところはありません。
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初めは小さなアップダウンを繰り返し・・・すぐに汗だくで衣服調整。久しぶりの山歩きは 大きなコメツガやオオシラビソの森の中を歩いているだけで嬉しくなってしまう。こうやってまた山に来ることが出来て感謝でいっぱい。木の種類は師匠に何度教えてもらってもちっとも覚えてない駄目な弟子なんだけど。
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山荘手前で一気に急坂を登るんだけど キツイキツイ。やっぱりマラソンも山もまずは体作りをしなければ駄目だなぁと猛反省。ゼイゼイハアハアしながら歩きました。景色は全く見えませんが 今日はこれで十分、明日晴れてくれればそれでいいの。
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3時半に西穂山荘に到着。本当は少し練習しようなんて言ってたのだけれど、天気予報では朝早くが勝負のようなので 明日の朝は4時起きに決まり それなら早めに夕飯にしちゃおうと練習中止。荷物を部屋に置いたら 自炊部屋に集合。そうこうしているうちに外が晴れて青空が出てきて、大慌てで外へ出る。
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この美しい山の名前も知らない私。実はここへ来るのは初めてのこと。ようするに西穂高岳に登るのも初めてな訳です。
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去年の赤岳も冬山が最初だったのだけど 今回も秋に登ろうとするとお天気悪くて結局登れないままになっていたのでした。西穂も登ったことないと師匠に話すと大丈夫とのこと。後になってみれば、夏にここを歩いていたら冬に登るなんて無謀なことは考えなかったかも。
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そう、この山の名前でした。上高地側の霞沢岳(かすみざわだけ)・・・さっきまで何にも見えなかったので これだけでも嬉しい♪ それにしても外はもの凄く寒いので 小屋に戻りお酒の時間突入
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相棒のザックが重たい理由はこれ!師匠とお酒を飲んでのお喋りも楽しみにしていた時間。私もおつまみを作って来ましたよ。
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こちらは私の山めし師匠であると同時に燻製師匠直伝のチーズとうずらの卵の燻製
竹内師匠も お隣の席で飲んでいたHガイドさんとお仲間さんにもおすそ分け・・・美味しい~って喜んでもらえて作ってきた甲斐がありました。
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今日は自炊・・・師匠が全部材料を用意してきてくださった豪華版の海鮮鍋
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海老にホタテに鶏肉に牡蠣と野菜たっぷりのお鍋 美味しいに決まってますね♪ 
宴もたけなわになった頃、窓の外には夕日が沈み始めていて・・・初めは小屋の中から写真撮ってたけれど やっぱり我慢が出来ません。
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アウターを着て サンダルじゃなくて靴をキチンと履いて手袋もして・・・小屋の裏山を登ります。
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お隣の笠ヶ岳が雲海の上に頭を出しています。
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白山の向こう側に夕日が沈むのはまもなく やっぱり山はいいな~!
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この素晴らしい時間のために山に登るようなものだもの 来て良かったとつくづく思う
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少し登ったところには ちょっと悲しい相棒・・・なんたって用意していたデジイチを自宅テーブルの上に忘れてきたのです。それでも、最近手に入れた玩具のような倍率と軽量化に関しては優秀なコンデジは忘れて無かったのでしたが。さすがにこの景色を見たら 広角レンズ持ってくれば良かったと後悔しきり。
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焼岳 乗鞍方面
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ふわふわの雲海がとっても綺麗だったなぁ
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あんまり空は染まらなかったけれども まさか見れるとは思っていなかったお空のショーが見れて満足でした。
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画像クリックで拡大できます
小屋に戻り、鍋にうどんも入れてワイワイ。そうそう、青年小屋で何度が会ったことのある超美人のasakoちゃんと彼氏のハッシーさんも加わって ますます賑やかで楽しい夜でした。私は人の顔を覚えるのが大の苦手なんだけど 日本人離れしたasakoちゃんはそんな私でも どうしてこんな美人が山にいるの?って一度会ったら忘れなかった。もちろん相棒だってもちろん覚えていました・・・それは当たり前か(笑)?実は山は大のベテランさんで 楽しいお話を沢山聞かせてくれました。また、青年小屋で会おうねと 9時に宴会はおしまい。お願いだから 朝起きたら吹雪なんてことになっていませんように、せめて曇りでお願いしますよとお祈りして就寝。
私達は別館の部屋でしたが 小屋の中はどこも暖かくて 夜中に布団をはいだくらいポカポカの夜でした。

朝は4時に起床して 自炊部屋でパンとカフェオレとソーセージとみかんの朝ご飯を食べて準備に取り掛かります。どうもお天気は今のところいいみたい!陽が登る前に独標に着けたらいいねとのことで、5時に出発のはずでしたが、用意がなかなか終わらずに 大分遅くなってしまいましたが5時半前 まだ真っ暗なうちにアイゼン着けて出発します。
ヘッドランプの灯りを頼りに歩くんだけれど どうも私のヘッデンは電気が点かない・・・こんな時に電池切れ?前途多難だわ~(>_<) 帰って来て確かめるとしっかり点いたんだけど どうして???
師匠がもうすぐ夜が明けるから大丈夫だよって。本当に手のかかる弟子ですみません!相棒の照らしてくれる明かりを頼りに一歩一歩歩きます。
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6時半過ぎると 八ヶ岳の向こう側から陽が登ってきます。嬉しさがこみ上げてくる。
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丸山までも 丸山過ぎてもひたすら登り・・・この辺りは飛騨側から冷たい風が強く寒かった。それに、まだ体が目覚めていなくて体が重くてゼイゼイハアハア。本当にこんな状態で西穂高岳まで歩けるのか心配になる。 西穂独標が見えてきたところでアンザイレン 緊張が走ります。
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今回もハーネスをお借りしましたが このマムートのハーネス・・・イマイチ良くないんですよ。今朝もHガイドさんに直してもらったんだけど そう言っていました。上着の上にしっかりつけないといけないんだけど自分で上手く出来てなくてゆるゆる。結局師匠が手袋外して付け直してくれて。きっとコイツは落ちそうだからって、師匠もしっかり着けてないと心配だったんだと思います。
二人とも(私達)これからも危ないところに行くんだったら 自分で買ってねと言われました。そうなんです、私達も何度も買おうと思ってはいたんだけど ハーネス着けたって 二人ではアンザイレンしてもお互いに助けられないんだから意味ないな~と。二人で一緒に谷底へって言うのなら可能だけど。でも、今度買って装着の練習しなくてはですね。ここでピッケルを用意します。
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独標直下は岩が出ていて嫌らしい場所。ちゃんとアイゼンワークを練習していない人にはお勧めできないです。結構急だし、岩にアイゼンを引っ掛けて転落したら大変です。鎖も半分以上は雪に埋もれていたし。鎖を頼りに登るのは危険だし。
こんな場所でも腹筋、背筋の無さを感じさせられる。よいしょの掛け声が無いと体が上がらないんだもの。
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[6:55]西穂独標 ハーネス着けたりしていた割にはCT通り。やっぱり早いなぁ、キツカッタわけだわ。
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これから向かう西穂高岳の雄姿。西穂高岳は左から4番目に見えるピーク。どこをどうやって歩いて行くのだろう?もうここで引き返してもいいくらい満足なんだけど。夏でも初心者はここまでの独標・・・冬は危険だなと感じました。
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少し休憩する。私はここでカメラを相棒に預けることにしました。ここからは 急峻なピークを 13個も越えていくわけだし、絶対に写真を撮る余裕は無いし。こんな足手まといの私がカメラをぶら下げているなんて迷惑そのものだし。

まずは独標を下るところが大変な場所。大きな岩が出ているのところはアイゼンが使えないので慎重に下っていく。下りでは相棒が一番前になって降りて行く。登りは師匠が先に歩く。何度も先頭を交代しながら歩く。師匠は登って待っている時にはロープを伸ばして待っている。もう、必死過ぎて 楽しいとか怖いとか考える余裕は無く、何しろ一歩一歩確実に歩くことだけに集中する。

登りも息はゼイゼイ、下りは緊張してハアハア・・・ここって赤岳の次に目指すところじゃないでしょ!赤岳の数倍いや それよりずっと危険 危険!
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いつの間にかピラミットピークを通り過ぎた。
危険なのはピークの登り下りだけじゃなくて 飛騨側をトラバースしていく場所がいっぱいあるのだけど、一歩間違えればどこまでも落ちる・・・そんなところばっかり。師匠がついているし、怖いという思いは一切無かったのだけど 後から考えたらすごいところを歩いていたみたい。

残念ながら 写真は一枚もありません。それが ここがどんなに危険な場所かってことを表していると思う。全然平気そうだった相棒にも 写真を撮るなんて余裕は無かったみたいだし、それで良かったんだと思う。
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鞍部で休んでいるのはHガイドのチーム。ここでちょっとだけ休憩します。気持ちを引き締めなおすわたし。
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それにしても 曇りの天気予報を見事に裏切っての 素晴らしい快晴♪ こんな日にここにいることができて幸せだな。

しか~し、ここからの道も険しくて・・・西穂高岳直下は垂直かと思われるような登り、それも雪が多くてズルズル滑る。ピッケルを自分の前に差し、それを頼りにして一歩一歩登って行く。これのせいで、今日は両腕に脇が筋肉痛・・・重たい体重を引っ張り上げるのには力が要るのです。もう痩せなければならないのは必然性だわ。
そして・・・必死に登って行くとピョーンと西穂高岳山頂に躍り出ました。
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前穂高岳の美しい姿
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歩いてきた急峻なピーク よくもここまで来ることが出来ました。
だけど赤岳の時のように山頂で 師匠にありがとうという言葉は出てこなかった。なぜなら ここをまた下って行かなくてはならないのだから、まだゴールはここでは無い。
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それでも、こんな私がここまで歩いてくることが出来て感動したし、この素晴らしい眺めを目に焼き付けて写真を撮ることさえ忘れていました。
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上高地と 梓川
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山頂にいたのはHガイドさん達4人と私達4人だけでした。Hガイドさんに山座同定をしていただく図々しい私(#^.^#)槍から、立山、劔、雲の平周辺の山々も拝める360度の絶景が広がっていました。
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山頂から槍側のパノラマ・・・玩具カメラはこういうことが簡単にできるのは便利。画像クリックで拡大。

下りは登りよりも緊張しっぱなし。怖いという気持ちは無かったけれど どうやって登り返すのか どうやって下るのか分からないところもっぱい。
下山も下りは相棒が一番先に 登りは師匠が先になりながら、慎重に歩く。アイゼンワークを求められる場所がいっぱい。本当に下りのほうが疲れた。神経をすり減らしたというか。
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雪尻 雪の尻ってねェ(笑)←こちらも使われているようですが 雪庇の方が正しいようです。
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ここではみんな写真を撮っていた。
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そして、なんとか生きて独標に戻って来ました。まだ、気は抜けないけれどとりあえず一息つく。
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よくもあんなところを歩いてきたものだと 今更ながら驚く。
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雲ひとつ無い青空と西穂高
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前穂高・・・今年は歩けたらいいな。
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猿回し状態のままですが せっかくだから記念の一枚♪ 相棒はさすがに猿回し状態だとジャンプが出来なかったことが心残りなんだって。ジャンプは危なくないところでお願いします。

独標からの下りは登ったよりはあっさりだった。それも、アンザイレンしているからそう思えるんだけどね。
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アンザイレンしたあたりでようやくザイルから開放される。あとは だらだらと下って行くだけ。ようやくホッとする。この時間くらいから雲が出てくる。早起きした甲斐があるっていうものだ。
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行きは素通りだった丸山。相棒に写真撮っておいてとお願いする。
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ずっとずっと楽しみにしていた厳冬期 西穂高岳登山がもうすぐ終わっちゃうと思うと なんだか寂しい。でも、何よりも無事にこうやって帰って来れてホッとしました。想像していた以上のお天気にも恵まれたし♪
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登りでは長いな~と思っていたトレイルも拍子抜けするほど呆気なく小屋が見えてきて 小屋の前で師匠にありがとうございましたとお礼をやっと言うことが出来ました。本当にこんなへっぴり腰の私を連れて行ってくださって感謝です。きっと、凄~くお疲れになったと心中お察しします。

どう逆立ちしても 私達だけのスキルでは登ることの出来ない西穂高岳。これから先も決して自分達だけで登ることはしないと思います。
去年登った赤岳と比べても 大袈裟でなく 何倍も難しいと感じました。独標から先はガイドさんと歩く領域なのを改めて実感。だって、ずっとずっと気が休まるところが無いんだもの。どこもかしこも難所ばかりでしたから。

雪山は美しいけれど 危険といつも隣り合わせ。それでも、また歩きたい 挑戦してみたいと感じさせられるのは不思議です。今まで危険なところは必ず、師匠と歩いてきたし、これからもそうだと思います。その中で自分達のスキルで楽しめる山を探して歩いていけたらいいな、そう思いました。
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小屋に戻ると 小屋番さんがどうでしたか?と声をかけてくれました。そして、良かった、良かったと一緒に喜んでくださいました。
きっと 小屋の方達は何度も遭難事故を経験していらっしゃるでしょうから、登山者が無事に帰って来るのを待っているんでしょうね。
西穂ラーメンでお昼ご飯にして、アイゼンなど荷物を整理して、感謝のうちに下山しました。
今度は無雪期に同じところを歩いてみよう。その時に初めて 厳冬期の西穂高岳をこうやって無事に歩いたことを実感できるような気がします。今はまだ夢の中だったんじゃないかって感じです。
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山荘からは スタンディンググリセードでするすると・・・私は何度も尻セードになってグルグル回ったりして止まらなくなってキャーキャー言いながら、あっという間に西穂高口に戻って来ました。
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ロープウエイで一気に下ります。上高地は遠くてなかなか来れませんが まだまだ歩きたいところばかり、今年もまた遊びに来たいな。
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初めてご一緒したさっちゃんの住む関越方面の山の計画中。
終わってみれば 本当に恵まれた素敵な二日間だったことに感謝♪ 師匠の車で小淵沢に戻ってくるころには ザーザー降りの雨。今度は青年小屋でお会いしましょうと師匠とお別れ。

こうやって西穂高岳を歩けるようになったのも(連れて行ってもらった感もありますが)師匠のお陰。毎年お世話になっているうちに色んなことを身につけてたんだなぁと改めて思いました。まだまだ、修行が必要ですが、頑張ります。来年はどこを一緒に歩けるか 今から楽しみです。背筋と腹筋をつけなくては駄目だと言われたのでトレーニングも頑張ります。

中央道は殆ど渋滞も無く、興奮冷めやらない二人は次はどこを歩こうかと夢中になって話しているうちに帰宅。さすがに疲れて 夕飯食べて 荷物も散らかしたまま 即撃沈の夜でした。やっぱり疲れますね~山は!でも、楽しい~♪

先週の東京マラソンと 厳冬期西穂高岳登山と 今年のメインイベントはもう終わったも同然だけど、これからいよいよ山は本番の季節になるし、GWは目の前だし、ようやくマラソンが終わって山に行けるようになったので計画を立てて 安全登山目指して楽しんでいこうと思います。

by akko-kornblume | 2012-03-05 22:11 | 山 2012


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