2009年 11月 10日
二日目の朝になりました。やったー、今日もいいお天気です! 前夜の登山客のみなさんの話だと、妙高山はとても険しくてキツイとの事。 私達も朝5時前に起きて、簡単に朝ご飯をして出発しました。 そうそう、高谷池ヒュッテは炊事道具が揃っていて、ガスも貸してもらえました。 お皿とか湯のみとかもありました。いたれりつくせりです。 さて、どんな一日になったんでしょうか?(思い出せるかな・・・) 一日目はこちら 名残惜しい火打山と高谷池ともこれでお別れです。また来るからね~! 朝靄に包まれて静かな静かな朝でした。 ヒュッテのすぐ後ろに分岐があります。まずは黒沢池を目指します。 黒沢池までは一つ目のピーク茶臼山を越えていきます。 笹原の中を進む緩やかな登りです。登りきると黒沢池湿原が見えてきました。 こちらも広々としていて美しい眺めです。 黒沢池の端っこにもヒュッテがあります。 大きな荷物をデポさせてもらいました。これで随分楽になりました。 さあ、これから妙高山の外輪山の大倉乗越に向かいます。 お花が色々咲いていました。リンドウはまだ蕾でした。こんな赤い実もありました。 大倉乗越までぐんぐん登って行きます。稜線にでると妙高山がどーんと見えてきました。妙高山ってカヌレみたいな形をしていました。 乗越からは急斜面をロープを使って慎重に下らないといけません。 初夏は遅くまで雪が残り滑落事故が多いところというのも納得の斜面です。 両手とお尻を使ってゆっくり下っていきます。怖いけど楽しい~! 無事に下ったら傾斜の強い道をさくさく歩きます。 ホタルブクロのような花がいっぱいで楽しい道が続きます。 左手に長助池が見えてくると分岐に到着。ここには沢があって水を飲んだり、顔を洗ったりしてしばし休憩しました。ここまででも、かなりくたくたの私達・・・先が思いやられます。 ここから妙高山山頂までは急登が続く難所です。 両手を使わないと登れないような岩場も多くて、体力も無くなり掛けたころ、最後の露岩をロープを使って登ると山頂に到着でした。ほんとにもうバテバテ・・こんなに大変だったとはね、想像以上でした。ただ、この急登コース、朝のうちは日が当たってなかったので割りと涼しくて助かりました。 山頂はロックガーデンの様なところで展望は360度。 頑張って来た甲斐があります。でも、ホント疲れた~! 相棒は元気だったんだ・・・。昨日登った火打山も見えています。 本当ならこのまま赤倉とか燕温泉のほうに下山したらいいんでしょうけど、 荷物を黒沢池に置いてきたから戻らないといけませんね。 来た道を戻るのかと思うとね・・・ふう・・・気合を入れて頑張って下りますか! 下りは特に気を使います。両手、お尻もまた活躍です。こんな所よく登ってきたなあと我ながら感心! 長助池分岐まで下ってきてほっと一息して外輪山を巻いて歩きます。 この道はなんだかスイスの山の中みたいで歩くのが楽しくなります。 ここを過ぎると大倉乗越を登らなきゃならないんだけどね。 ロープを頼りに急坂を頑張って登りました。 妙高山ともここでさようならです。行きには気が付かなかったけれど、ほぼ垂直な登山道が見えました。 あれじゃあ、キツイ訳ですよ。 大倉乗越を越えて、黒沢池ヒュッテのテン場で荷物を拾って(その辺に置いて行ってもかまいませんけど、責任は取りませんって小屋の方に言われたからね) やっとお昼ご飯です。メニューはたしかペンネのぺペロンチーノでした。あとはパン。 お荷物置かせてもらったからね、小屋でコーヒーを頼みました。 さて、ここからは笹ヶ峰を目指して下山です。 まずは昨日通った富士見平を目指して、黒沢池湿原の中の木道を歩きます。 涼しい風も吹いて気持ちいいところです。 一旦、湿原を抜けるとしばらく登り坂が続きました。もう、登りたくないよお! 富士見平からは急坂を下っていきます。それが辛いのなんのって・・・ もう、足も疲れて来ていてやる気が無くなって元気もなくなりました。 黒沢橋で沢を渡ってからのブナ林の中の木道も長くて長くて・・・ もう二人で口を聞く事も無く、ただ黙って痛い足を引きずって歩きました。もうすぐかなあ、との淡い期待を何度も裏切られ(笑)ながら、ひたすら歩き続けます。 登山口が見えてきた時は嬉しかった!もう歩かなくてもいいんだよ! この下りの木道はとてもとても辛い道でした。 でも、今はそのことはすっかり忘れてしまってました(笑)それが山の不思議。 下山してまず、苗名の湯に寄って二日間の汗を流しました。前に、この温泉に来たときはちょうどお盆の頃だったので激混みでおまけに温泉道具を置き忘れたこともあって嫌な印象があったのだけど、今回は貸切状態でした!内湯しかないけれど、いいお湯でした。 温泉に入った後ベースキャンプに戻ったら、お友達が美味しい夕食を作ってくれてました。こんな幸せなことってあるかしらね?本当にお世話になってしまいました。感謝感激でした。別荘をお借りできただけでも、ありがたかったのにね。ありがとうございました。 次の日は小布施によってランチをして、小布施ワイナリーでお酒(日本酒もあります。もともとは日本酒の酒蔵だったそうです)を買って帰路につきました。 おだやかな火打山、険しい妙高山というまったく異なる二つの山を歩いた夏休み、体力的にいっぱいいっぱいな感じでしたが、充実感のある楽しい二日間となりました。 小屋で色々な方とお話したり、途中一緒に歩いたり、山頂で共に喜び合ったり、たくさんの方と触れ合うことが出来たこともいい思い出です。 今度は初夏に行ってみたいなあ。山頂まで行かなくてもね、花々であふれる池塘でのんびり散歩するのもいいかなあと思ってます。
by akko-kornblume
| 2009-11-10 21:32
| 山 2009
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